3.5.3 転送語数指定と単位動作
MV命令には転送語数を指定しなければならない。
文法としてはオペコードのパラメータ部にnを追加する。
ここではL2BMが関わる転送ではL2BMで数えた長語ワード数、PDM-DRAM間転送ではPDMで数えた長語ワード数である。
どのMV命令も、DRAM間接参照がオンの場合とアドレスのラップアラウンドを除き、読み込み元と書き込み先いずれでも連続の領域にアクセスする。
DRAM間接参照がオンの場合を除き、MV命令の転送語数を大きくした場合の結果は、元の命令に加えて、その命令でアクセスした領域の次をアドレスとして残りの語数を転送した場合に等しくなる。
すなわち、次のふたつの例は等価である。
code:例 1
mvp/n192 $p0@0 $d0@1
code:例 2
mvp/n128 $p0@0 $d0@1
mvp/n64 $p128@0 $d128@1
転送語数は基本モードごとに最小の値が決まっており、その倍数しか指定できない。
この最小の転送語数での動作を単位動作と呼ぶこととする。